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糖尿病の治療(概要・目標)

糖尿病治療の目標は、血糖・体重・血圧・血清脂質の良好なコントロール状態を維持することにあります。これによって合併症の発症や進行を防ぎ、健康な人と変わらない日常生活をおくり、健康な人と同様な寿命を得ることが最終目標です。

血糖のコントロール

血糖のコントロールの指標として、HbA1cが使われます。HbA1cは、過去1~2ヵ月間の血糖値の平均を反映するといわれています。
HbA1cの目標値は3つに分かれていて、患者さんにあわせて選択されますが、基本はHbA1c7.0%未満で、合併症予防のための目標です。6.0%未満は、血糖正常化を目指すための目標で、適切な食事療法や運動療法だけで達成が可能な場合、または薬物療法中でも低血糖などの副作用なく達成が可能な場合の目標とされます。8.0%未満は、低血糖などの副作用、その他の理由で治療の強化が難しい場合の目標とされます。
そのほかの血糖コントロールの指標として、空腹時血糖値、食後2時間血糖値、随時血糖値などが使われます。ちなみに、HbA1c7.0%未満の対応するおおよその血糖値は、空腹時血糖値130mg/dL、食後2時間血糖値180mg/dLとなっています。血糖値とともに、体重、血圧、血清脂質も大血管障害などの合併症の発症と深くかかわるので、良好な状態に保つことが大切です。

糖尿病の治療(概要・目標)

体重のコントロール

標準体重とBMIを指標とします。

  • 標準体重(Kg)=身長(m)×身長(m)×22
  • BMI(body mass index)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
BMIが25以上は肥満とされます。22くらいが長命であり、病気にかかりにくいといわれています。

血圧のコントロール

以下の値を目標値とします。

  • 収縮期血圧 130mmHg 未満、拡張期血圧 80mmHg未満
  • 家庭で測定する場合は、収縮期血圧 125mmHg 未満、拡張期血圧 75mmHg未満

血清脂質のコントロール

以下の値を目標値とします。

  • LDL(悪玉)コレステロール 120mg/dL未満(冠動脈疾患がある場合は100 mg/dL未満
  • HDL(善玉)コレステロール 40 mg/dL以上
  • 中性脂肪150 mg/dL未満(早朝空腹時)
  • non-HDLコレステロール 150 mg/dL未満(冠動脈疾患がある場合は130 mg/dL未満)

日本糖尿病学会 編・著:糖尿病治療ガイド2014-2015, p.26, 文光堂, 2014

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