糖尿病と付き合う

6)糖尿病の検査

血糖値やHbA1cなど、いろいろな指標を定期的に測定する

糖尿病の治療において、患者さん個々に即した適切な血糖値が維持されているか、合併症はないか、合併症が進行していないかなどを確認するため、血糖値やHbA1cを含めていろいろな指標を定期的に検査します。

平均血糖値を反映する指標-HbA1c-

赤血球中には酸素を運ぶためのヘモグロビンという物質があります。そのヘモグロビンと血糖が結びつくと、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という物質になります。つまり血液中の糖が多くなると、HbA1cは多くなります。
血糖値は、食事や運動などの影響を受けて短時間で変動しますが、HbA1cはこの検査の時点(採血時)から過去1~2ヵ月間の平均血糖値を反映しており、糖尿病の診断だけでなく、血糖値のコントロール状態を把握するための最も重要な指標となります。
日本糖尿病学会ではHbA1cの指標を、血糖正常化を目指すには6.0%未満、合併症予防に向けては7.0%未満としています。ただし低血糖の危険性やその他の理由から、8.0%未満とする場合もあります。

糖尿病の診断と経過観察のために行われる主な検査

糖尿病の代表的な検査には、「診断のための検査」、「糖尿病の病型分類のための検査」、「治療効果を見るための検査」があります。

  1. 診断のための検査
    血糖値やHbA1cを中心に、患者さんが糖尿病かどうかを判断します。
  2. 病型分類のための検査
    主にインスリン分泌の状態とインスリン抵抗性を評価することで、治療方法が検討されます。
  3. 治療効果を見るための検査
    定期的に血糖値・HbA1cなどを測定します。
■糖尿病の検査
糖尿病の検査

糖尿病合併症を早期発見するために行われる主な検査

糖尿病合併症も検査による早期発見が重要です。

  1. 神経障害
    アキレス腱反射・膝蓋腱反射検査や振動覚検査、触圧覚検査、痛覚検査などを行います。
  2. 網膜症
    定期的に眼科を受診し、眼底検査・蛍光眼底造影法や視力検査、視野測定を行います。
  3. 腎症
    尿蛋白検査を行うことが重要ですが、尿中に存在する微量のアルブミンを精密に測定することで、腎症のより早期の発見につながります。
■糖尿病合併症のための検査
糖尿病の検査
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