糖尿病と付き合う

3)食事療法

適切なエネルギー量で炭水化物・脂質・タンパク質をバランスよく、規則的に摂取することが大切

食事療法では、過剰なエネルギーを摂取しないように気をつけながら、炭水化物・脂質・タンパク質の栄養バランスのとれた食事を、規則的に摂る食習慣を身に付けることが大切です。

食事療法のポイント

  1. 適切なエネルギー摂取量を守る
    日常生活に必要なエネルギー摂取量(カロリー)を確保し、過剰な摂取にならないように注意します。
    年齢・性別・体格・活動量に見合った、1日の総エネルギー量を決定します。
    食事から摂る適正なエネルギー量は、年齢や性別、身長・体重や運動量などによって患者さん個々に異なります。医師や管理栄養士などの医療スタッフと相談して、適正な1日のエネルギー摂取量(指示エネルギー量)を決めてもらいましょう。
    ■あなたの適正な1日の摂取エネルギーは?
    あなたの適正な1日の摂取エネルギーは?
  2. 食事のタイミングを規則正しくする
    食事の回数は1日3回として、食事の間隔を4~5時間あけます。「まとめ食い」は、インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島(β細胞)に負担をかけ糖尿病を悪化させるため禁物です。仕事などの都合で規則正しく食事が摂れない場合は、1日のエネルギー量の中で回数を分けて間食にまわすなどの工夫をします。
  3. いろいろな食品を摂る
    指示されたエネルギー摂取量の中で必要な栄養素を満たすには、偏りなくいろいろな食品を摂ることが大切です。ビタミンやミネラルが不足しないように注意しましょう。また、野菜やキノコ類、海藻など食物繊維を多く含む食材は、血糖や血中脂質を低下させる働きもあります。

食事に関するその他の注意

  • 飲酒は糖尿病の治療や合併症などに悪い影響を与えるので、禁酒が望ましいですが、どうしても断れない宴席がある場合などは、日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本程度にとどめましょう。ただし、肝臓の病気や合併症などの問題がある場合は禁酒しましょう。
  • 脂質異常症があると動脈硬化が進行しやすくなるので、コレステロールや飽和脂肪酸の多い食品は控えめにしましょう。
  • 食物繊維は1日20~25gを摂るように心がけましょう。
  • 高血圧は網膜症、腎症や動脈硬化などを進行させます。塩分摂取は控えめにしましょう。
  • 糖尿病腎症を合併されている方は、タンパク質の摂取量に制限があるので、医師や管理栄養士などの食事指導に従ってください。

食事療法は生涯にわたって続けるものです。長続きさせるために、ご自身の食生活や生活スタイルに合ったやり方を医師や管理栄養士などと相談しながら見つけていきましょう。

メニュー